Cさん 30歳 男性

高校卒業後ひきこもり状況になる。

 

家族は初期的に仕事を探すように促したが、反発し行動に移さなかった。

 

ひきこもりの親の会に保護者が参加。本人のことを受け入れて、刺激をしないで受け入れて待ちしょうとのアドバイスを受ける。その後、家庭内は安定状態で、Cさんは変化無く時間だけが過ぎて行き現在にいたる。30歳になることで、両親も現在のままでよいのか不安に感じ、保護者相談に来所。家庭訪問を実施することになる。

 

今まで、刺激をしないで対応してきたので、家庭訪問に対する不安が母親に強くあった。Cさんに家庭訪問の話をすると拒絶する。しかし、代案は出てこないので、家庭訪問を実施していく。会えないところからの訪問となる。初期的には、母親の不安解消の力を注いだ。

 

Cさんに関しても、扉の外からの働きかけを実施。働きかけには無反応だが、母親に対しては、怒ってみたり、無視したり、泣き落としのようなことを言って来る。母親も初期的にはCさんの態度に困惑していたが、次第に親として伝えたいこともしっかり伝えられるようになる。家庭訪問11回目が終わった後、Cさんが母親に心療内科に相談に行くといいだす。

 

心療内科で相談・カウンセリングを受けるも、自立に際して必要な支援では無いと感じる。

 

その後、私たちとの面会に応じて、青少年自立援助センターへの入寮を決める。

 

対人面と就労に関する支援を受けながら、公立の職業訓練校に進み入寮1年半後に就職を果たす。