福生市にある中央図書館は、落ち着いた佇まいと、郷土資料館と茶室を併設し多くの市民に親しまれています。
当センターの利用者の中にもゲームだけではなく、読書が趣味の方も予想外に多くいます。
そんな利用者に変わった経験をしてもらいたいと、センターから歩いて15分程度の図書館にボランティア受け入れのお願いをしたところ、快く引き受けていただけました。
毎週火曜日の午後、スタッフと利用者1、2名が参加。ボランティア内容は、市民の方から返却された書籍を元の棚に戻す作業です。
多くに方は読書をしているシーンと静まり返ったフロアーと書籍の独特の香りに包まれながら、膨大な書籍が並べられている棚のどこに戻すか、本の背表紙に貼ってある「日本十進分類法」に基づいた表示と各棚の表示が同一の場所を探すのに一苦労。
ただ、この迷子の時間帯で、返却される書籍名にちょっと興味をひかれたり、やっと探し当てた返却場所に思わず心の中でガッツポーズをしてみたり、結構充実しています。
そして、ボランティア終了後の自由時間。思い思いの書籍を手に取り、大きな窓際にしつらえられた長椅子に座ってページをめくっていると、別世界に浸れるのか、なかなか帰ろうとしない利用者も結構いるのですが、そこは、臨機応変なカリキュラムが自慢の当センター。好きなだけ読書に浸っていてもOK。秋の夕暮れは暮れてゆくのでした。