1977年に前理事長の工藤定次が民間の学習塾であるタメ塾として、「あらゆる困難を抱える若者・子どもの支援」を標榜、支援を開始。1999年にはNPO法人青少年自立援助センターを設立いたしました。
不登校からのひきこもりなど、孤立状態にある若者や家族の存在を何とかしなくてはいけないとの想いから、ひきこもりの総合的な自立支援の場を整えてきたのです。
時代は変化し、様々な形態の若者支援が展開されてまいりましたが、8050問題に象徴される、ひきこもりの長期化・高年齢化は食い止めることが出来ませんでした。
行政が手を差し伸べることの出来ない狭間で、困難を抱え、孤立状態に陥っている若者や家族が多数いるのが現状です。
法人設立20年を機に、2019年8月、工藤定次の理念を受け継いだ私も、このような狭間にあって、孤立し、身動きの取れない方々の支援策を考え、積極的に実行する決意でおります。
若者・子どものひとりひとりが、未来へ繋がる道を切り開いていく力を身つけ、行きたい方向に舵を切れるようになることが、本来の自由であると考えます。立ち止まることはあってもいい、でも、刻は誰にでも等しく流れています、立ち止まり続けることは、幸福な時間を少なくしているとも言えます。少しでも、幸福と感じられる刻を多く得られるべく、一歩進むきっかけが必要な時こそ、役立ちたい。
今後も、困難を抱えている若者達の社会的な課題を見つけ、支援の有効性を実証し、社会に広げていくのが、私ども法人の責務と考え、ただただ前進を続けてまいります。
2019年8月24日
特定非営利活動法人 青少年自立援助センター
代表理事 河野 久忠